2-4 え?南下?
結局カザーブの村に着いたのは8日目の昼ごろだった。
山の中にある村というだけあって、「時間の流れがゆっくりしている」って感じだ。
1泊して情報収集を兼ねて、その辺を回っていたら……
「てつのよろい」が目に留まった。どう見ても「くさりかたびら」よりは強いだろ、これ。くそ、さすがにこの前新調したばかりの物を買い換えるのは無理だよな。はぁ~。
とまあ、こんな感じになりつつも、カンダタに関する有力な情報を手に入れた。
盗賊団らしき人物達がはここから西のほう―シャンパーニという地名の場所―へ行ったらしい。
こういう情報を手に入れると、即行動の姉さんのせいで、この街でも一泊しか出来なかった。
で、西のほうへ向かって今日で3日になる。
そして、そこで僕らが見たのは―海だった。
「え?なんで?」
「えーと、地図によると、ここからだと後は南しか行く方向ないわね。じゃあ、南下しようか」
「え?南下?それって、僕らがすごい遠回りしたってことじゃないの?」
「でも、盗賊団もこの道を通ったはずだし、この先には、ここからしか行けないのよ。ロマリアからだと西に高い山脈があっていけないのよ」
「ふ~ん。どうして城の隣には必ず越えられない高い山脈があって、そのせいで遠回りしないと行けない場所に僕らは行かないと行けないんだろうね」
「そんなの知らないけど、ここは私達が創った世界なんだから、あんたのせいかもしれないのよ」
「…そりゃ、そうだけどさ」
「はいはい、文句言ってないで南へ出発」
目次 次
山の中にある村というだけあって、「時間の流れがゆっくりしている」って感じだ。
1泊して情報収集を兼ねて、その辺を回っていたら……
「てつのよろい」が目に留まった。どう見ても「くさりかたびら」よりは強いだろ、これ。くそ、さすがにこの前新調したばかりの物を買い換えるのは無理だよな。はぁ~。
とまあ、こんな感じになりつつも、カンダタに関する有力な情報を手に入れた。
盗賊団らしき人物達がはここから西のほう―シャンパーニという地名の場所―へ行ったらしい。
こういう情報を手に入れると、即行動の姉さんのせいで、この街でも一泊しか出来なかった。
で、西のほうへ向かって今日で3日になる。
そして、そこで僕らが見たのは―海だった。
「え?なんで?」
「えーと、地図によると、ここからだと後は南しか行く方向ないわね。じゃあ、南下しようか」
「え?南下?それって、僕らがすごい遠回りしたってことじゃないの?」
「でも、盗賊団もこの道を通ったはずだし、この先には、ここからしか行けないのよ。ロマリアからだと西に高い山脈があっていけないのよ」
「ふ~ん。どうして城の隣には必ず越えられない高い山脈があって、そのせいで遠回りしないと行けない場所に僕らは行かないと行けないんだろうね」
「そんなの知らないけど、ここは私達が創った世界なんだから、あんたのせいかもしれないのよ」
「…そりゃ、そうだけどさ」
「はいはい、文句言ってないで南へ出発」
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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学
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