2-2 カザーブへ
もう少しゆっくりしていけばいいのに、とぼやいても遅かった。
姉さんは、こうと決めたらすぐ行動に移すからだ。
宿屋の主人から、客の一人がその盗賊団らしきものが北へ向かっていたのを見た、という話を聞き、
僕らはとりあえずこの街の北にあるカザーブという村を目指すことにした……なった。
1週間ぶりくらいにまともな休憩が取れるはずだったのに。
朝から僕は武具を揃えにいっていた。
武器屋には「鉄の槍」という切れ味のよさそうな武器が置いてあった。
けれど、今まで剣を使っていた僕がいきなり槍を使いこなすことは出来ないだろうと思って、あきらめた。
かわりに、防具屋で鎧を買った。
「くさりかたびら」という名の金属を編んだような鎧だ。少し重かったが、アリアハンの兵士が使っている―僕が今使っている―皮の鎧よりは丈夫そうなので、買うことにした。
気が早い人なら「もうすぐ夕方だ」と言い兼ねない時間になってようやく旅支度の整った僕たちはロマリアを出発した。
宿屋の主人の話では、カザーブは山奥にあるらしい。
山道が多いが慣れた者なら7日もあればいけるだろう、と言っていたから、不慣れな僕らはもう1、2日かかるかもしれない。
まあ、言いだしっぺがこっちだから諦める訳にはいかないけれど。
それで、ロマリアを出て3日、関所のようなところに着いた。
「あのー、この辺で盗賊団を見ませんでしたか?」
関所の兵士に聞いてみる。
「さあ、見なかったがな」
「じゃあ、ここを通したりはしてないんですね」
「ここは通せぬ。今ポルトガ王の命令で警備を強化しているのだ」
「どこの国も物騒なのね。ここには何の情報の無いようだから早く出発しましょ」
目次 次
(作者のつぶやき)
「くさりかたびら」を変換すると「鎖帷子」となってちょっと驚きました。
ただ物語の方全体的にぐだぐだになっちゃってる……。
読んでくださってる方、すみません。
姉さんは、こうと決めたらすぐ行動に移すからだ。
宿屋の主人から、客の一人がその盗賊団らしきものが北へ向かっていたのを見た、という話を聞き、
僕らはとりあえずこの街の北にあるカザーブという村を目指すことにした……なった。
1週間ぶりくらいにまともな休憩が取れるはずだったのに。
朝から僕は武具を揃えにいっていた。
武器屋には「鉄の槍」という切れ味のよさそうな武器が置いてあった。
けれど、今まで剣を使っていた僕がいきなり槍を使いこなすことは出来ないだろうと思って、あきらめた。
かわりに、防具屋で鎧を買った。
「くさりかたびら」という名の金属を編んだような鎧だ。少し重かったが、アリアハンの兵士が使っている―僕が今使っている―皮の鎧よりは丈夫そうなので、買うことにした。
気が早い人なら「もうすぐ夕方だ」と言い兼ねない時間になってようやく旅支度の整った僕たちはロマリアを出発した。
宿屋の主人の話では、カザーブは山奥にあるらしい。
山道が多いが慣れた者なら7日もあればいけるだろう、と言っていたから、不慣れな僕らはもう1、2日かかるかもしれない。
まあ、言いだしっぺがこっちだから諦める訳にはいかないけれど。
それで、ロマリアを出て3日、関所のようなところに着いた。
「あのー、この辺で盗賊団を見ませんでしたか?」
関所の兵士に聞いてみる。
「さあ、見なかったがな」
「じゃあ、ここを通したりはしてないんですね」
「ここは通せぬ。今ポルトガ王の命令で警備を強化しているのだ」
「どこの国も物騒なのね。ここには何の情報の無いようだから早く出発しましょ」
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(作者のつぶやき)
「くさりかたびら」を変換すると「鎖帷子」となってちょっと驚きました。
ただ物語の方全体的にぐだぐだになっちゃってる……。
読んでくださってる方、すみません。
テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学
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