3シーズン1

3のシーズン2を読んだのでシーズン1を改めてじっくり読み返していた。前回は見落としていたいろいろな事に気づいたりしたので感想を書いておく。今まで同様。上から順に時系列順

■1章
プロローグ、世界観の説明、旅の動機づけ
・ドールにとってのモチベーションがいまいちわからない
■2章
モチベーションの話
・1章の時点でドールのモチベーションがわからなかったのは当然
「私、探検隊の皆さんといっしょに いろんなところを探検するのが夢なんです!」(チュートリアル2話1)とあるように、探検隊に入ることそのものが目的であり、そのあとどうするかは1章時点では一切具体的に考えられていない。
実際「私、探検隊に入ることばかり考えてたから そのあとのことなんて、全然考えてなくて」(9話4)とあり、そのあと改めて「おーっきな、群れを作ることです!」(9話4)と夢が述べられている。
・このくだりは、2章のストーリーとはあんまり関係ないような……と思っていたのだけど、この章は未来と希望の話をしているので、そこに夢を並べるのは自然だなあとこの感想文を書いていて気づいた。
ちなみに、「未来」という単語は6章11話3のオイナリサマのセリフ、「希望」という単語は9章7話2のセイリュウのセリフで印象的に使われているけれど、この章と関係があるかと言われると微妙。
■3章
カレンダの登場と、マルカ加入、これがネクソンの直接の続編であることの明示的な描写
・ミライさんが登場するものの、このストーリーがネクソン版とパラレルなのか、それとも同じ時系列上にあるのかは、ここまでの描写では明らかではなかったが、「カラカルもトキもルルもシロサイもギンギツネもセーバルもえんちょーも!」(11話1)で明示される。
・細かい話
8話3の
「あなたも少し見習ってほしいですわ」
「ん?…あはは、努力するわ」
という会話が会話はおそらく1話3を踏まえてのものであるというの好き。直接的には述べられていないけれど当事者たちはちゃんとなんのことだか分かっている会話は好きなので。
■ア1章
プロローグ
・旅のモチベーションは「コーハイのためにテーサツをして… 巨大セルリアンの場所をみんなに教えて… (略) 「さすがアライさんなのだ!」 と言ってもらう予定だったのだぁぁ~…」(1話3)
■4章
ライオン加入
・細かい話
6話2、上で述べた2章8話3のたったこれだけのやりとりにどんな意味が込められていたかをハクトウワシが正確に理解していることが明かされる。かなり好き
■ア2章
多分サーバルとアライさんが成長してる話
・でも全編そうなので、そうまとめるのは粒度があらすぎる。うーむ
■5章
カレンダの目的
・「コウテイがファンに貰ったものは コウテイがファンにあげたものでもあるんだ コウテイの中に見つからなくても ちゃんと残ってるよ」(11話2)というセリフは、より抽象的に『輝き』の話をしていて、星の記憶云々を念頭に置いてそうなことはわかるんだけど、うーん……
■ア3章
サーバルは何者なのか、旅のモチベーション
・「この前このあたりでPIPのライブがあったでしょ?」(2話2)というセリフから、時系列が5章のあとであることがわかる
・巨大セルリアンの方が落ち着いたので、「まず未知の手をとり未知たる所以をあかすべし」(2話3)ということで、ここから先はサーバルの生まれた理由を探す旅になる。
・フェネックの「正直…ちょっと怖いんだよね~ 私としたことが…あはは」(4話3)というセリフはかなり解釈違い……。
実際「アライさん、別にサーバルが セルリアンを呼んでるとか セルリアンを強くしてるとか そう決まったわけじゃないよ」「ただ、私たちの行く先に 絶対ああいうセルリアンがいるって それは事実だと思うんだ」(3話1)と言っていて、セーバルのときと違ってこれらの推測に妥当な論拠はない。
であれば、現時点で特に怖がる理由がない。秘密やセルリアンそのものはフェネックが恐れるものではないので。
「サーバルが実はセルリアンだった~ なーんて想像しちゃったのだー!」「私もさー」(5話1)←なんで????
・「この前は「アライさんとフェネックの 役に立ちたい」って言ってたじゃないか~ 今度はみんなの役に立ちたいなんて、 いやぁ、キミはえらいねぇ~」(5話3)
サーバルの成長が書かれている
・「大きくなる輝きと小さくなる輝き」(5話3)
2章5話3の「大きくなーれ」となんか関係あるのかな
■6章
わからん
・この章は作戦が失敗に終わり、そのことに対するフォローも特にないまま終わるので、この後の展開への前フリであるはず。次の章読めばわかるかな
・この章で、というよりも、この物語全体で、最も書きたかったであろうことはカレンダとオイナリサマのやりとりだろう
「いつか、あなたもきっと 誰かに何かを託す時が来る」「その時、託される誰かは あなたのことをずっと憶えているでしょう」(11話3)というくだりは上述の5章11話2と同じ話
「もしも、あなたが何度 過去に戻ることができたとしても… あなたはきっと、何度でも 今回と同じ決断を下してくれたことでしょう」(10話2)も5章11話2の「私は何度でも ここを目指すだろうって」と同じ
シーズン1は、同じ話を何度も手を変え品を変え繰り返す構造をしている。
・「あなたが恐れるような間違いなんて きっとどこにも無いのです」「あなたは間違っていると言ってくれた方が ずっとずっと楽だったのに」(11話3)と「オレのせいだって言ってよ! ごめんなさいって言わせてよ!!」「あなたは、 何も、悪くない」(12話5)の対比
前者は"神"と大人のやりとりだったからこれだけで済んだが、そうではなかったら?というのが後者。
対比する意図があるのは明らかだが、ではその意味は? つまり、これらのやり取りを踏まえて、カレンダとタスマニアデビルはそれぞれどういう行動を起こしたか。
(7章読了後追記)
カレンダは「戻ってきたら、話があるの …とても大事な話」(12話2)と自分の罪を告白しようとし、タスマニアデビルは「弱いのは…弱いままなのは イヤなんだ… 何もできないのは… もう…イヤなんだよぉ…」(7章8話1)と強くなろうとした。
たぶん、どちらも「私たちは、最後の瞬間まで 前に進み続けるしかないのですよ」(11話3)という話なのだろうなあ。
(追記終わり)
・「燃えたり汚れたり破れたりしなければ ずっとずっと残るんだ」(5話1)、ネクソン版10章5話のセーバルの日記を思い出す。
・「巨大セルリアンは 思い出を食べちゃうって聞きました」「ふたりが戻ってきたときに もしも、ボクのこと、憶えてなかったら 言わなくちゃいけないことが 言えなくなっちゃうんです」
このくだり、ストーリーから浮いているように感じる。ここまで繰り返されている星の記憶みたいな話と、個としての死という話の相性が悪いのが根底にあるため。それが如実にあらわれているのが9章だとも言える。
(9章読了後追記)「でも、お礼を言いたくっても もう言えないの」(9章1話3)、「あなたに、伝えたかったの」(9章12話1)と対応していそうだし、やっぱり全部9章が悪いよ(追記終わり)
・「きょだいセルリアンは、 オデッセイから、にげてしまいました」(12話5)
「巨大セルリアンは、最も近くにある 最も強い輝きに惹かれる性質があるようです」(6話3)と矛盾しているようにみえる。作者の都合か?
■ア4章
サーバルの正体
・「…少し大きな事件があってな」(2話1)とあり、時系列は6章のあと
・「アナタは前だけ向いていればいいの 後ろを振り返らなくていいの」(3話3)
これも「前に進み続けるしかないのですよ」(11話3)という話か。でも「生まれた意味なんて探さないで」に続く言葉なので少し違うような気も。
■7章
正義の話
・ずっと、「あるのは、未熟さ、不完全さという暗闇の中 最善を選び取ろうとする意志だけ」(6章11話3)という話をしている。
「ヒトとフレンズにとって脅威になる セルリアンについて調べること」「セルリウムを…パークから持ち帰ること」(7話1)
「もしセルリアンやセルリウムが先に 信じられるようになってしまったら グランドオープン前にパークを閉鎖する …なんてことにも、なりかねないワケだし」(9話1)
「――人が好きなのだ」「もしも、グランドオープンよりも前に 世界中にセルリアンが出現したら 我らが助けに行くことのできない地で 人々がセルリアンに襲われたら」「教えてくれハクトウワシ 我らは、どうすればいいのだ」(7話2)
「お前たちに、本当にそれができるのか 今ここで、できると言い切れるのか!?」「言い切れます。 私たちなら、できます」(12話1)
「そなたたちがやっていることは 本当に正しいことなのか?」(7話2)
「わたしたちのやってることは 正しいことなんだよね? 実は間違ってた、なんてこと ないよね?」(9話1)
・アニメ2以降のけものフレンズが描こうとしていることの1つに、「"それでも"、ヒトが好き」があると俺は勝手に思っているのだけど、3にもそういうセリフがあったのだなあ。前に読んだときには気づいていなかった。
・9話1のナナの話、フライ版とネクソン版の間で起きた出来事のことが念頭にあるのだろう
「今度こそ、絶対後悔しないように」(11話2)とかも。
このシナリオの時点では、フライ版が同一時系列上にあることは明らかではないけれど、シーズン2の5章5話1などで明示的に述べられている。(「――それは、今のクジャクじゃないよ」)
シーズン2の2章がまるまるそういう話なんだけど、それはあんまり印象に残ってないな……。
・「有名な宇宙船と同じ名前の船」(7話1)ってなに?
(追記)インターネットで調べたところ、「スター・トレックに登場する「エンタープライズ」、すなわち米軍空母ではないか」という考察を見つけた。そういう……(追記終わり)
■ア5章
わからん
「サーバルはこの先どうなるのだ?」「わからない わからないから、オソろしいの」
■8章
ボスとの決着、そして…
・ずっと6章11話3の話してる
「私たちは、ジャパリパークは 本当に正しいことをしてると思う?」(3話2)
「もし私の周りに 誰もいないときでも… 私は絶対に、ひとりじゃないんですよね」(6話7)
・「私たちヒトは、あなたたちと同じじゃない フレンズじゃない、ただの…動物よ」(5話3)
この台詞、当然ながらアニメ2期の「ぼくはけものじゃないよ」を思い出す。そちらは物語の結末を以って暗黙的に否定されているのだけれど、こちらは?
(9章読了後追記)「私たちは おともだちになれるじゃないですか」(5話3)と「――何度でも、友達になりましょう」(9章3話1)が答えということかな。(追記終わり)
・「風の音が歌に聞こえても 風が歌ってるわけじゃない」(5話3)
本題と関係ないけど、シーズン2 1章19話5の「ドールがいってた」「セルリアンのコトバは ただのおとだって」「カコが、そういってたって」はこのあたりの比喩を踏まえているのだろう
■ア6章
結局よくわからなかった
・"奇跡が起こることを祈る"という方の選択肢を今回はフェネックが自分で選んだ話というなのだなあ。
……とは思うけれど、それがどういう意味を持つのかわからない。別にそれは"成長"ではないだろう。
「ミライはわからないものだ」「でも、どうせなら スコしでもヨいミライを」「ただ黙って奇跡を願うより… 少しでもできることを!」(3話2)というの関係しそうな気がするけど、よくわからず。
(2022/10/08追記)よく考えると、(俺俺解釈に基づいた)ネクソン版の終盤ではフェネックは何も選べなかったのに対し、こちらでは自分で選んでいる。それはもしかしたら成長なのかもしれない。(追記終わり)
・「でも、もう大丈夫 アライさんの声が聞こえたからねー」
俺は過去に何度も、ネクソン版の本質は「声が聞こえる」というところにあるという話をしていた。ここもそうだと気づいた。
・「…らく、連絡 ホッカ…チホーにて 新種…セル…アンを発見…」という描写から、本編7章と冒頭と同じタイミングであることがわかる
隊長日誌3章4章は、シナリオ公開順と作中時系列が対応していることをわざわざ明示しているにもかかわらず、ここにきて時系列をずらした意図がよくわからない。本編7章頃の時点までに隊長日誌のストーリーが結末を迎えているべき物語上の理由があるのだろうか。
この後『止まらないのだ!』をやる時間のことも踏まえると、単に主要登場人物たちの手が空いているタイミングがここしかない(8章以降だとパーク中がめちゃくちゃになっている)というだけの話かな。
■止まらないのだ
ホワイトサーバル登場
・「ホワイトサーバルは ホワイトサーバルなのだ」(6話)
じゃあ本編9章はなぜ…
■9章
・「…………ねえ わたしたち、何のために戦ってたの? いつか消えちゃうのに なんで、取り戻そうとしてたのかな」(1話1)
マルカがそういうこというのは違わないか?となった。だって、マルカが探検隊に入った動機、つまり、「何のために戦ってたのか」は「わたし、今までは 心配してもらってばっかりだったけど これからはわたしも みんなのこと心配したいの!」(3章11話1)であったはずだから。
一方、ミーアキャットが言うのはまあ分かる。こちらは「わたくしも探検隊についていきます」「この子はわたくしが 責任を持って一人前にしますの!」(チュートリアル4話1)が動機だったのだから、ドールを失ってしまってはね。
とはいえ、この問いに対する答えは「お前たち探検隊は、さ セルリアンに奪われた宝物を 取り戻すために、戦ってきたんだ」(6話6)などだろう
・死者の出うる戦いが中心に据えられた物語は、登場人物らが死をどのように考えているかが明らかにされるべきだ、と、6章を読んだときに思ったのだけど、明らかにされるもなにも、そもそも何も考えてなかったんですね~。
正直に言うと、ド終盤にもなってそういう話をするのはかなり呆れる。
・「もういちど、ともだちになってください」(2話3)
このくだりは好き。
・「…私は………… 何もできない」「あなたと違って」(1話3)
8章5話3の「ただの…動物よ」と同じ趣旨の発言だが、この後カレンダが立ち直った理由がよくわからない。
「ならばこれは、あなたたちが 乗り越えるべき試練よ」「あなたたちなら もう、できるわ」(3話1)くらいしかなさそうだけど。
・自分に何ができるかという話も何度も繰り返されている
タスマニアデビル「弱いのは…弱いままなのは イヤなんだ… 何もできないのは… もう…イヤなんだよぉ…」(7章8話1)
ナナ「――できることなんて メチャクチャ少ないけどさ 私も、やれることは、全部やるから 今度こそ、絶対後悔しないように」(7章11話2)
カコ「私たちに何ができるのかを」(4話2)
サーバル「私は…何ができるの?」(4話3)
・4話7のミーアキャットとドールの会話が本当に謎
「きっとそれは、あなたの本心なのでしょう」「ですが…心の中は 本当にそれだけですか?」
「私…思い出せるかな… 私………… あきらめなくっても、いいのかな」
前述の『止まらないのだ!』と比べて、なんでこっちはこういう展開なんだ。
・「もう一度、初めからやり直しましょうよ!」(6話5)
ギンギツネがこの主張をするのは解釈一致。
「(私の考えもフェネックと同じ……であるはず……でも……)」(ネクソン8章13話)、「ずっと迷っていたけれど……私も、みんなと一緒よ。あなたに任せるわ。いえ、正しくはトワとのキズナに、ね」(ネクソン8章18話)などからわかる通り。
・「――あなたを、信じるわ」(6話8)
トキがこの主張をするのも解釈一致。
「私は、この決断、最後はサーバルに任せたいと思うの」「私はサーバルに救われたわ。おかげで、今も歌い続けることができてる」「だから、私はサーバルが決めたことなら、どんな結果も責任も一緒に受け止めるわ」(ネクソン8章17話)などからわかる通り。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

hide(ハイド)

Author:hide(ハイド)

○やりこみとか

DQMキャラバンハートRTA
3:57:15

(11年5月21日)

GB版DQM2
低レベルボス攻略

(14年5月6日)

ぱるメロ
旧曲10780pts %表
ツアー3628630
(12年3月~14年9月)

ポケモン不思議のダンジョン
赤の救助隊
RTA 2:49:59

(14年12月5日)

ポケモン不思議のダンジョン
赤の救助隊
状況再現ありRTA 2:26:36

(15年3月9日)

DQM系データ

フリーノベルゲ攻略

最新記事
カテゴリ
リンク
最新コメント
月別アーカイブ