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けものフレンズ3のシナリオを一通り履修したので、感想を記す。
メインストーリーであるところの、本編、隊長日誌、ぶらり旅までを履修。それ以外はほぼ手つかず。
個人的な好みでいえば、ぶらり旅>隊長日誌>>本編という感じだった。
(2022/09/19追記)
本編を再読して感想を書いた
(追記終わり)
以下、リアリタイムの感想
本編と隊長日誌は配信順に(=交互に)、ぶらり旅は両者を読み終えてから読み始めた。
本編
・3章くらいまでゆるやかなプロローグという感じで、4章くらいからようやく面白いと感じ始めた
・5章、1期8話の"逆"をやってるんだよね
・6章11話3、ネクソン版や設定資料にあった、タイムトラベル説に対する答えの1つなのかな
(他にも、この内容が反復される9章10話1、11話2や、9章の看板「一方通行、転回禁止。」などもそれを意味しているように思える)
・7章、ハクトウワシがかっこいい。
11話3の「あら、知らないの? ヒーローは遅れて登場するものよ? …正義はいつだって、悩むものだもの」は非常に好き。
こういう、よくある言い回しや慣用句に、適切な背景をくっつけて場面に合わせてうまく使っているセリフは好きなので。
・カレンダの所属している組織について、単に、セルリウムの扱いについてジャパリパークと対立している、という以上の何かを感じる。
そもそも、パークがセルリウムの存在を秘匿しているのは「かつて研究者を招聘したが、誰もセルリアンを見つけることができず、信じてもらえなかった」「そのため論文も学会で無視されている」という流れを踏まえた上でのものなので、もし彼らが真っ当な(ジャパリパーク陣営が受け入れられる思想に基づく)理由でセルリウムの研究をしたいのであれば、純粋にそのように明かすことで、少なくともパーク内では十分自由に研究をさせてもらえることは容易に想像できる。にも関わらずその選択肢を取らないことは、なんらかの意図を感じざるを得ない。
その詳細な理由について、俺はかなり黒い理由を考えていたが(兵器開発など)、例えば弟氏は「セルリアンが人類の脅威であるのと同様に、得体のしれない……どころか同根であるとさえ疑われるアニマルガールもまた危険視されるべき存在であるのではないか、として独自に調査している」などを例として挙げており、これはこれで十分な説得力を持っている。
・ところで、こういう話はかなり俺の好みではない。少なくとも、けものフレンズに求めているものではない。
なぜならこれは全て、人類の話なので。
・8章1話4、最初に読んだあと、意味をよく解釈するまでのしばらくのあいだ誤読していた。つまり、「セルリアンに火器などの兵器が効かないことを作中で述べなければ、パークの外にセルリウムを持ち出すことの危険性の説明にならないのではないか」と思っていた。
そうではなく、「セルリアンとアニマルガールのうち、先に世間に認知されなければならないのはアニマルガールである」というお話なのね。
・8章以降、ストーリーがよくわからなくなってしまった。
というのも、俺にはセルリウムをパークの外に持ち出されてしまうことがそれほど重大な物事に思えないので。本質パート(問題が起きたあとでしなければならないこと、あるいは、問題が起きないよう事前にしなければいけなかったこと)が「世間の説得」だとしか思ず、それに対してパークはすでに十分な努力をしているので、なんというか、やつらのせいでセルリアンの危険性が世間に認知されたところで、「こっちの言うことを信じてくれなかったのに、なんであなたたちの言うことに従う必要があるんですか?」と逆ギレすることに十分な正当性があるように思えてしまう。(現実的にそれじゃどうにもならないのはわかっているけど、気持ちの問題として)
だから、このことに関連する物事に振り回されたり、それによって事態が混迷したりすることに対してかなり白けた気持ちになった。
これはシナリオの出来不出来というよりは、俺の価値観に起因するものだということは明示しておく。
・本編を読み始める前の時点で、「一度動物に戻ったドールが再び記憶を取り戻す」という部分があるストーリーであることはすでにネタバレとして知っていたが、9章2話まの流れでその展開をするのはかなり正気を疑ってしまう。
「いつかは何もかも無くなるからって 一生懸命になることの何がいけないのよ!」
「思い出は、誰かひとりだけの中にあるものじゃない」
「また私とおともだちになってくれませんか?」
の流れ、そのうえ6章11話3(8章3話2)を踏まえてそうなるのは流石におかしくない???
・本編に準レギュラー以上で登場したキャラクターの中だと、ライオンがかなり好き。それから、7章以降のハクトウワシ
隊長日誌
・2章1話1、「そうだねー…あの子は…アライさんとちょっと似てるかな?」というセリフは、フェネックに関する解釈の一致。
フェネックはサーバルのことも一定の尊敬をしてるんだよね。
・6章2話、フェネックが一体なにに悩んでいるのかがよくわからなかった。サーバルを"看取る"ために拠点に残ろうとしたってことでいいんだろうか。
普通に考えれば、新サーバルを止めるか止めないかは別にして、追いかけない理由がないので。ということは、「拠点に残る」という判断をするだけの、それより大きな理由が存在するというわけで、それが何かと考えると……
・もしその推測が正しいのであれば、6章2話1で「きっと…」の続きを言えないフェネックが、ネクソン版8章エピローグで「つまり……」の続きを言えないのと全く同じで、フェネックの本質という感じがして本当に好き。これがフェネックの優しさなんだよ
・他の人の感想を読んで、「2人目のサーバルのことを最初から最後まで知っているのはこの2人だけ」という物語であることに後から知った。なるほどなあ
ぶらり旅
・1章からめちゃくちゃ""""ネクソン版""""という感じがして本当によかった。そう、このノリなんですよ。
・1章3話4、界隈でネタとして定着している「ママじゃないって言ってるでしょ!!」のくだりは結構クスっとしたのだけど、この一連の会話の最後のセリフが良い。
・1章5話1の最後、めちゃくちゃ鳥肌がたったというか、感動したというか。このセリフまわしはすごい。
・1章からずっと、ネクソン版と対応するような構成になっていることは明らかだけど、特に最後の最後、5章5話9「コエがする…」のくだりは、ネクソン版の10章5話「…………セーバルの声は―― …………セーバルの声はまだ聞こえてる。私には、まだ聞こえてるよ……!!」と対になってるんだよね。
これは勝手深読みかもしれないけれど、ネクソン版では「声が聞こえる」ということが1つのキーになっていたように俺は思っていたので、この構成はとても好き
フレスト
・フェネックの3-3でのシロナガスクジラとの会話が好き、という話を弟にしたところ、「ぱびりおんの0130でも同じこと言ってなかったか?」と指摘を受けた。言ってた。ウケる
以上です
メインストーリーであるところの、本編、隊長日誌、ぶらり旅までを履修。それ以外はほぼ手つかず。
個人的な好みでいえば、ぶらり旅>隊長日誌>>本編という感じだった。
(2022/09/19追記)
本編を再読して感想を書いた
(追記終わり)
以下、リアリタイムの感想
本編と隊長日誌は配信順に(=交互に)、ぶらり旅は両者を読み終えてから読み始めた。
本編
・3章くらいまでゆるやかなプロローグという感じで、4章くらいからようやく面白いと感じ始めた
・5章、1期8話の"逆"をやってるんだよね
・6章11話3、ネクソン版や設定資料にあった、タイムトラベル説に対する答えの1つなのかな
(他にも、この内容が反復される9章10話1、11話2や、9章の看板「一方通行、転回禁止。」などもそれを意味しているように思える)
・7章、ハクトウワシがかっこいい。
11話3の「あら、知らないの? ヒーローは遅れて登場するものよ? …正義はいつだって、悩むものだもの」は非常に好き。
こういう、よくある言い回しや慣用句に、適切な背景をくっつけて場面に合わせてうまく使っているセリフは好きなので。
・カレンダの所属している組織について、単に、セルリウムの扱いについてジャパリパークと対立している、という以上の何かを感じる。
そもそも、パークがセルリウムの存在を秘匿しているのは「かつて研究者を招聘したが、誰もセルリアンを見つけることができず、信じてもらえなかった」「そのため論文も学会で無視されている」という流れを踏まえた上でのものなので、もし彼らが真っ当な(ジャパリパーク陣営が受け入れられる思想に基づく)理由でセルリウムの研究をしたいのであれば、純粋にそのように明かすことで、少なくともパーク内では十分自由に研究をさせてもらえることは容易に想像できる。にも関わらずその選択肢を取らないことは、なんらかの意図を感じざるを得ない。
その詳細な理由について、俺はかなり黒い理由を考えていたが(兵器開発など)、例えば弟氏は「セルリアンが人類の脅威であるのと同様に、得体のしれない……どころか同根であるとさえ疑われるアニマルガールもまた危険視されるべき存在であるのではないか、として独自に調査している」などを例として挙げており、これはこれで十分な説得力を持っている。
・ところで、こういう話はかなり俺の好みではない。少なくとも、けものフレンズに求めているものではない。
なぜならこれは全て、人類の話なので。
・8章1話4、最初に読んだあと、意味をよく解釈するまでのしばらくのあいだ誤読していた。つまり、「セルリアンに火器などの兵器が効かないことを作中で述べなければ、パークの外にセルリウムを持ち出すことの危険性の説明にならないのではないか」と思っていた。
そうではなく、「セルリアンとアニマルガールのうち、先に世間に認知されなければならないのはアニマルガールである」というお話なのね。
・8章以降、ストーリーがよくわからなくなってしまった。
というのも、俺にはセルリウムをパークの外に持ち出されてしまうことがそれほど重大な物事に思えないので。本質パート(問題が起きたあとでしなければならないこと、あるいは、問題が起きないよう事前にしなければいけなかったこと)が「世間の説得」だとしか思ず、それに対してパークはすでに十分な努力をしているので、なんというか、やつらのせいでセルリアンの危険性が世間に認知されたところで、「こっちの言うことを信じてくれなかったのに、なんであなたたちの言うことに従う必要があるんですか?」と逆ギレすることに十分な正当性があるように思えてしまう。(現実的にそれじゃどうにもならないのはわかっているけど、気持ちの問題として)
だから、このことに関連する物事に振り回されたり、それによって事態が混迷したりすることに対してかなり白けた気持ちになった。
これはシナリオの出来不出来というよりは、俺の価値観に起因するものだということは明示しておく。
・本編を読み始める前の時点で、「一度動物に戻ったドールが再び記憶を取り戻す」という部分があるストーリーであることはすでにネタバレとして知っていたが、9章2話まの流れでその展開をするのはかなり正気を疑ってしまう。
「いつかは何もかも無くなるからって 一生懸命になることの何がいけないのよ!」
「思い出は、誰かひとりだけの中にあるものじゃない」
「また私とおともだちになってくれませんか?」
の流れ、そのうえ6章11話3(8章3話2)を踏まえてそうなるのは流石におかしくない???
・本編に準レギュラー以上で登場したキャラクターの中だと、ライオンがかなり好き。それから、7章以降のハクトウワシ
隊長日誌
・2章1話1、「そうだねー…あの子は…アライさんとちょっと似てるかな?」というセリフは、フェネックに関する解釈の一致。
フェネックはサーバルのことも一定の尊敬をしてるんだよね。
・6章2話、フェネックが一体なにに悩んでいるのかがよくわからなかった。サーバルを"看取る"ために拠点に残ろうとしたってことでいいんだろうか。
普通に考えれば、新サーバルを止めるか止めないかは別にして、追いかけない理由がないので。ということは、「拠点に残る」という判断をするだけの、それより大きな理由が存在するというわけで、それが何かと考えると……
・もしその推測が正しいのであれば、6章2話1で「きっと…」の続きを言えないフェネックが、ネクソン版8章エピローグで「つまり……」の続きを言えないのと全く同じで、フェネックの本質という感じがして本当に好き。これがフェネックの優しさなんだよ
・他の人の感想を読んで、「2人目のサーバルのことを最初から最後まで知っているのはこの2人だけ」という物語であることに後から知った。なるほどなあ
ぶらり旅
・1章からめちゃくちゃ""""ネクソン版""""という感じがして本当によかった。そう、このノリなんですよ。
・1章3話4、界隈でネタとして定着している「ママじゃないって言ってるでしょ!!」のくだりは結構クスっとしたのだけど、この一連の会話の最後のセリフが良い。
・1章5話1の最後、めちゃくちゃ鳥肌がたったというか、感動したというか。このセリフまわしはすごい。
・1章からずっと、ネクソン版と対応するような構成になっていることは明らかだけど、特に最後の最後、5章5話9「コエがする…」のくだりは、ネクソン版の10章5話「…………セーバルの声は―― …………セーバルの声はまだ聞こえてる。私には、まだ聞こえてるよ……!!」と対になってるんだよね。
これは勝手深読みかもしれないけれど、ネクソン版では「声が聞こえる」ということが1つのキーになっていたように俺は思っていたので、この構成はとても好き
フレスト
・フェネックの3-3でのシロナガスクジラとの会話が好き、という話を弟にしたところ、「ぱびりおんの0130でも同じこと言ってなかったか?」と指摘を受けた。言ってた。ウケる
以上です
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