2-3 カザーブ

ロマリアを出て8日目。山道を進んでいる。
やっぱり、僕らは7日で着くことは出来なかった。
でも、もうすぐ着くのだろうと思っている。
魔物たちが格段に強くなったからだ。

「キラービー」という蜂を巨大化させたような奴は、尻尾の針に相手を麻痺させる毒を持っていて、刺されるとしばらく動けなくなる。
「ギズモ」というただの煙のような奴は「メラ」という呪文を使ってくる。

でも、僕や姉さんも強くなった。
姉さんはいろいろな魔法を習得していた。
イオ、メラ、ヒャド、ギラ、スクルト、ラリホーなど。
イオは爆発の呪文。突然爆発が起き、魔物を一掃する。
メラは火球の呪文。火の玉を生み出し、操って敵を攻撃する。さっき言った「ギズモ」という魔物も使ってくる。
ヒャドは氷の刃の呪文。生み出した氷で敵を貫く。「こうもりおとこ」が使っていた魔法だ。
ギラは火炎の呪文。炎を生み出し、あたりを焼き払う。
スクルトは守備強化の呪文。味方に使って、敵からの攻撃を軽減する。
ラリホーは催眠の呪文。あの憎き「アルミラージ」が使ってきた呪文だ。

それにしても、僕は呪文にこれだけの種類があると言うのを覚えるだけで8日もかかったのに、詠唱の文言まで覚えるのはすごいのかもしれない、とちょっと思ってみた。

僕だって、目に見えて強くはなってないけど、少しずつ無駄な動きが無くなってる……はず。


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2-2 カザーブへ

もう少しゆっくりしていけばいいのに、とぼやいても遅かった。
姉さんは、こうと決めたらすぐ行動に移すからだ。

宿屋の主人から、客の一人がその盗賊団らしきものが北へ向かっていたのを見た、という話を聞き、
僕らはとりあえずこの街の北にあるカザーブという村を目指すことにした……なった。
1週間ぶりくらいにまともな休憩が取れるはずだったのに。

朝から僕は武具を揃えにいっていた。
武器屋には「鉄の槍」という切れ味のよさそうな武器が置いてあった。
けれど、今まで剣を使っていた僕がいきなり槍を使いこなすことは出来ないだろうと思って、あきらめた。
かわりに、防具屋で鎧を買った。
「くさりかたびら」という名の金属を編んだような鎧だ。少し重かったが、アリアハンの兵士が使っている―僕が今使っている―皮の鎧よりは丈夫そうなので、買うことにした。

気が早い人なら「もうすぐ夕方だ」と言い兼ねない時間になってようやく旅支度の整った僕たちはロマリアを出発した。

宿屋の主人の話では、カザーブは山奥にあるらしい。
山道が多いが慣れた者なら7日もあればいけるだろう、と言っていたから、不慣れな僕らはもう1、2日かかるかもしれない。
まあ、言いだしっぺがこっちだから諦める訳にはいかないけれど。

それで、ロマリアを出て3日、関所のようなところに着いた。
「あのー、この辺で盗賊団を見ませんでしたか?」
関所の兵士に聞いてみる。
「さあ、見なかったがな」
「じゃあ、ここを通したりはしてないんですね」
「ここは通せぬ。今ポルトガ王の命令で警備を強化しているのだ」
「どこの国も物騒なのね。ここには何の情報の無いようだから早く出発しましょ」


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(作者のつぶやき)
「くさりかたびら」を変換すると「鎖帷子」となってちょっと驚きました。
ただ物語の方全体的にぐだぐだになっちゃってる……。
読んでくださってる方、すみません。

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2-1 お尋ね者

昨日の昼ここについて、今日は2日目。
姉さんは向こうの方で食料やら薬草やらの買いだめに行っている。これから、シャンパーニの塔まで長い道のりになるからだ。
なぜここに来るまでの疲れを癒すまもなく、そんな遠くへ出発することになったのか。その発端は今日の朝のことだった。

昨日、僕らは長旅ですっかり疲れてしまって、まだ昼過ぎだというのに宿ですっかり眠った。
おかげで朝早くから目が覚めたので、街の中をいろいろ回ることにした。
アリアハンの時と同じく、最後にお城の前に出てみた。
するとそこには立て札が立っていて、ちょっとした人だかりが出来ていた。
「何が書いてあるんだろ?まさかまた『求む兵士』じゃないだろうな」
「でも、もしかしたら、そうかもよ」
「そんなんじゃ、こんな人だかりは出来ないだろ」
残念ながら(?)姉さんの予想は外れ。人垣を掻き分けてたどり着いた立て札にはこう書いてあった。
『お尋ね者 カンダタ
  明朝カンダタと名乗る男が率いる数人の者たちが
  城の宝庫に侵入し宝物を奪った
  この者を見かけた場合は、直ちに申し出ること
  なお、この者を捕らえ宝を取り返したものには
  望みの褒美を取らせる』
「『望みの褒美』って、ここの王様はすごいことを言うんだね」
「で、どうするつもりなの。まさか…」
「え、悪い?」
「だって、私たちには2年しか時間がないのよ。それまでに、バラモスとかいう奴を倒すんじゃなかったの?」
「う~ん、まあ、そうなんだけど。でも、やっぱり、困ってる人は助けてあげるべきじゃない?」
「……そうよね」


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すみません

あのー、夜中にPCいじってたのがばれて、パスワードが変えられました……
今は祖父の家から書いてます。
ということで、今度からは1週間分ノートに書きだめして、週末に祖父の家で「予約投稿」扱いでUpするという方式を取ろうと思います。
故に祖父の家に行けない場合は一週間Upできないことになりますが……
本当すいません。
今週はUpできません。
ですが、これからもよろしくお願いします。

1-11 ロマリア

「旅の扉」のあった場所を拠点に辺りを調べようと言う事になった。
1日休んでから出発。
最初の日、南へ向かった―海だった。
その次の日西へ向かった―海だった。
また次の日東へ向かった―海だった。

「ねぇ、ここって小島なんじゃない?」
「まだ北のほうへ行ってないじゃない。それにオルテガもここに来たはずなんだから、どうにかなるはずよ」
「確かにそうなんだけど、じゃあ北を最後に探索するように言ったのは誰だったっけ」
「だって、あんたが決めていいって言ったんでしょ。だから私のしたいように、それこそコイントスじゃないけど、適当に決めたの。何か悪い?」
「うん。だって姉さん基本的に運が悪いもん」
さすがにこの一言はまずかったかと思ったけれど、姉さんは何も言わなかった。
何か逆に怖い。

という事で、北に向かって今日で2日目になる。
結局あの後、姉さんから一昨日、昨日の見張りを言われた。
2日続けて徹夜したのは「向こう」も含め今まで無い。
それにあの洞窟を出た後の事だからなおさら、いろんな意味で体力が限界。
この辺は魔物も強いし。
「ポイズントード」とかいう巨大ガエルは毒をもっている。
「さまようよろい」は鎧が魂を持って動き出したようで、かなり強い。しかもホイミスライムを呼んで、ホイミをかけてもらうのでなかなか倒せない。
「こうもりおとこ」は「ヒャド」という冷気の呪文で攻撃してくる。
厄介な奴らばかりだ。

朝出発してから木が疎らになっていたが、昼になろうかという頃、突然視界が開けた。
森が終わったのだ。
すると、目に飛び込んできたのは大きなお城。
「すごい。これって、アリアハンより大きいよね」
「かもしれないわね。街に着いたらしばらくはゆっくり休みましょ」

―王の月32日目 ロマリア到着


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(訂正)
この付近ではまだキラービー・ぐんたいガニはまだでないようだったので、別の魔物に変更しました。

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プロフィール

hide(ハイド)

Author:hide(ハイド)

○やりこみとか

DQMキャラバンハートRTA
3:57:15

(11年5月21日)

GB版DQM2
低レベルボス攻略

(14年5月6日)

ぱるメロ
旧曲10780pts %表
ツアー3628630
(12年3月~14年9月)

ポケモン不思議のダンジョン
赤の救助隊
RTA 2:49:59

(14年12月5日)

ポケモン不思議のダンジョン
赤の救助隊
状況再現ありRTA 2:26:36

(15年3月9日)

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